風の向こうに

窓ガラスの向こうに


風が吹いてるんだ


見えないけれどね






あったかいのか


冷たいのか


分からないけど





風の向こうの　季節の中に


戻らない　あのときの　風景を


ぼくは　探しているんだ






いくら　手を伸ばしても　　さわれない


咲き誇る　花にも　届かない






自分が　何かということが


分からないまま







時が　流れていく







どれだけの　風が


ぼくの前を 通り過ぎていったんだろう








ありがとう

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